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最近のエントリー
ブログ 診察室
危機一髪!?
昨日来院された猫ちゃん。
先月も少々調子悪くて入院した子。
しばらく元気だったのに、食欲がなくなりましたという事で来院しました。
食欲無い以外に、排尿無い!との事。
今回は詳しく検査をしようということで触診・血液検査・レントゲン・エコー検査をしました。
ひゃ~死んじゃう~
膀胱はパンパンに腫れカチコチ、破裂寸前
尿道にカテーテル(*1)を入れたくても尿管壁まで肥厚して入らず。
緊急処置で腹部の毛刈り・消毒を施し、腹部から膀胱へ針を刺し(膀胱穿刺)2/3程抜きました。
点滴をゆっくり流しておく。
膀胱内に結石は無いが採尿したものには僅かに細砂状の結晶が。
でもこれが詰まっていたようには思えない。
というのも、尿カテーテル挿入をトライした時に詰まったところで洗浄を繰り返しながら解除を図ったもののその際の排出物には結晶はほぼ見られない状況だったから。
んんん・・・。
そんなことは後で考えよう、早く排尿できるよう設置しない限り点滴もスピードアップできないんだから。
後輩獣医師を呼び出し、2人でどうにか設置完了!!(駆けつけてくれた後輩君に感謝)
1日来院が遅かったらと考えると悲しい結果に・・・。
第一段階命拾いした!!(まだまだ気は抜けない)
が、この後このネコちゃんがカテーテルを抜いてしまったら・・・また危機が訪れる。
祈りつつ一晩、排尿状況・点滴がストップしないか・回復状態にあるかなどなど監視。
昨日1日ごはんも喉に通らないほど苦しい状態だったので朝はモリモリ食べてくれました(ホッ)。
明日の腎機能検査、数値が下がっている事を期待。
今後、膀胱壁の肥厚・尿管の肥厚が治まらなかったら、会陰尿道瘻術(*2)を行わなければならない。
どこまで回復できるかがオペに移行するか左右されるところ、この子の若さ(免疫活性力や回復力)にかけてみたい。
預かったいじょう元気に帰してあげたい。そうしなければいけないと思っています。
猫ちゃん・獣医・スタッフ全員での戦いに勝ちたい
(*1)陰部の尿道口から膀胱に向け逆行性にチューブを設置し、その管を通して排尿させる
(*2)オスの細い尿管が詰まってしまいスムースな排尿をさせる為に尿管の少し太い部分まで周囲組織を分離して行き、尿管上面を切り開いて周囲組織とつなぎ、メスのような太短の尿管を作り肛門下方に設置する
2011年2月23日 16:00
交通事故ニャンコのその後
こんにちは
花粉症の季節ですが いかがお過ごしですか?
院長Tommyは、薬を飲んでも効かない日があります。
さてさて、
昨年10月終わりに急患で運ばれてきた猫ちゃん。
舌下は腫れあがり顔も出血と腫れで、それはそれはむごい状態でした。
保護搬送して下さった方のご協力で処置・治療・手術を受ける事ができました。
何度もの麻酔に耐えてくれたニャンコちゃん。
鼻から胃にチューブを設置してご飯を食べさせていたのが懐かしいです。
もう口から食べれるよと自分で外しましたっけ・・。
あちらこちらにチラシをまきましたが、いまだに飼い主様は見つからず・・・。
でも今ではマリーナのワンコ達&ニャンコと仲良く?(一番威張っているかも)生活しています。
あまり物をかじる事は出来ないようで、ドライフードは丸飲みで吐いてしまう為にペーストフードをモリモリ食べております。うんうん。
すっごい甘え上手な子です。
かわいいにゃん。
2011年2月20日 16:36
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