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体温42度の恐怖


2011/08/19 11:22

先日世間ではお盆休みだった中、急患が飛び込んできました。

室温28度に設定し外出されていたとのこと。

老犬で徘徊してしまうとのことでソファーで四辺囲っていた。

帰宅後にソファーとソファーの間に挟まっており、ぐったりしていたと。

体温も高いので冷やしながら来院された。

到着時、体温約42度!!

脱水・脱力・血圧低下状態

42度の状態が何分何時間続いていたのか。

しかしすでに重篤な状態は明らか。

飼い主様は、点滴をして夕方お迎えにくればいいですかとおっしゃられましたが、とても危険な状態であること・復活の見込みも少ないことなどを伝え、お預かりしました。

通常のように前腕の血管から点滴をトライしましたが、血管に入った感触はあるものの血液は入ってこず、後ろ足に切り替え留置・点滴を開始(すでに血圧低下・血液凝固・各臓器機能不全が始まっていたであろう)。

体温を下げるよう保冷処置

呼吸は努力製呼吸続くので酸素室に。

39度まで下がった。

腸管からの出血

いつ呼吸が止まるやも知れない状態のため、そうなった際すぐに送管できるように気管チューブ・喉頭鏡(チューブを気管入り口に誘導する際に使う)を用意しておくようにスタッフに指示。

その直後、『止まりました!!』とスタッフの声。

気管チューブ送管・酸素オープン

自発呼吸がないのでバック(酸素を送る機械についているバルーンを押し人為的に肺に酸素を送る)

飼い主様に緊急連絡するも、あわてていらした飼い主様は電話番号記入ミス。

住所も地元だったこともあり、スタッフが走り自宅を探し呼んできてくれました。

意識レベル0

お母さんが来るまで待ってね・頑張るんだよ!!』呼びかけました。

心拍低下⇒心臓マッサージ・心拍を上げる注射

お母さん到着後まもなく心肺停止・死亡確認に。

 

私も熱中症患者さんでここまでの状態に陥っている子は初めてでした。

ニュースでは熱中症で亡くなりましたと聞きますが、本当に怖いです。

42度で耐えられるのは、ほんの数分だそうですよ。

すでに多臓器機能不全になっていたのでしょう。

今年の夏はそろそろ終盤ですが、まだまだ蒸し暑さは続くでしょうし まだしばらくは気をつけていてくださいね。

 

ラッキーちゃんのご冥福をお祈りいたします




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