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ブログ 診察室: 2012年4月アーカイブ

誤食 パート2

続く続く・・誤飲ラッシュ!!

またまたネコちゃんです。

数日前にリラックスやネイルの際に足の指にはめるウレタン?の端っこがなくなっていることが気になっているとのこと。

来院前日から便秘、元気はそこそこ、食欲↓、飲水量↓、嘔吐なし

来院時にレントゲン検査するも胃はモヤモヤしているようなので皮下補液にて胃のお薬を。

翌日お預かりして消化管造影検査・・何か胃の中にありそう。造影剤はとりあえず流れきった。

しかし、胃の内容に造影剤がかなりこびりついている。

上記のウレタンの端っこといえば1~2cm大だと思う。

しかし胃の中はどうもかなり傷ついているのか・見方を変えるといくつもの四角いものがあるようにも見える。

『ウレタンの端っこ?』がずっと引っかかっていた。

錦糸町の後輩のところに造影写真を持って行き院長の考えが間違っていなさそうということで、二人そろって開腹しよう!!ということになった。

オーナー様に説明し開腹許可を得た。

オペ当日、いつも通り麻酔をかけ・悌毛・消毒しオペ開始。

腹部正中切開にて皮膚・筋層を開く、内臓露出『うわっ!!すごい!!、ゴツゴツだね!!開けて良かったね』と二人(院長と後輩ドクター)。

胃の血管が少ない部分の切開予定部分を決め、吊るための支持糸をかけいざ切開

出るわ出るわ緑のウレタンが・・・

胃の中から全て取り出し、胃の出口と十二指腸をさぐり何も無いことを確認、小腸部分を露出手繰っていくとまた塊があるので腸切開し取り出した。腸から取り出したものは、細かくなったウレタンに糞が絡まったもののようだった。

  胃内異~1.JPG

腹腔内洗浄後、常法で閉腹した。

 

遊びながら食べちゃう? どうしてなんでしょうかね。

ついついにしても 美味しくないのにねぇ。

実は院長のネコちゃん(まるこ)も輪ゴムを2度食べてしまった経験が。

ウンチとともに出たので良かったのですが、いまだにゴム系は噛み心地がいいようで気をつけないと咥えてにげていきます。

皆さんもご家庭では要注意ですよ!!

犬と違って、高いところに置いてもネコちゃんは高いところはお手の物ですからね。

 


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